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「薬剤耐性菌」対策、成果は見えたか 患者の納得で使用の大幅減も

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 患者側の要望も

 具さんらと日本化学療法学会などは今年2月、全国の診療所に風邪への抗菌薬使用についてアンケートを実施した。

 約270の有効回答の分析によると、過去1年間に風邪と診断した患者に抗菌薬を処方した頻度は「20%以下」が62%を占めたが「81%以上」との答えも5%あった。

 抗菌薬を希望する患者や家族がどれくらいいるかを尋ねると、半数は「20%以下」と答えたが、「21~40%」「41~60%」が各19%など、患者側の要望もかなりあることが判明。その際の対応は「説明しても納得しなければ処方」が50%で最多だった。抗菌薬を減らすには、患者の納得が不可欠なことを示した形だ。

 細菌の画像を見せ説明

 国の行動計画よりも先に取り組み、不適切な抗菌薬を減らした診療所がある。奈良県橿原市の「まえだ耳鼻咽喉科クリニック」。前田稔彦(としひこ)院長によると、患者100人当たりの抗菌薬処方件数は現在、ピーク時の約7分の1だという。

 15年の開院当初は風邪や中耳炎の子に当然のように抗菌薬を出した。中耳炎は耐性菌が原因の場合もあり、治らずに別の薬、それでも治らずまた別の薬…の繰り返しも。薬剤師で妻の雅子さんは「これでいいのかと疑問が募った」と振り返る。

 感染症専門医の講演をきっかけに、鼻水などの検体を薬品で染め、顕微鏡で細菌の有無を調べる「グラム染色」という検査を16年に始めた。院長も、検査結果に基づいて選ぶ抗菌薬の効きの良さや、薬なしで治る患者を目の当たりにし、グラム染色の意義に確信を持ったという。

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