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ブランド継承、移転を機に店じまい…閉場の日に思い交錯する築地 

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 空が白み始める午前5時すぎ。いつもなら自転車にまたがって築地に向かう時間だ。「引退はいつかするものだが、築地まで終わっちまうなんて」。港区東麻布で魚料理店「魚(うお)ゆ」を営んできた水島邦雄さん(82)が、もう築地まで往復することはない。店は9月末に閉めた。

 魚河岸が日本橋にあったころから続く魚屋の3代目。最初は乗り気でなかった家業も「仲卸さんに魚の良しあしを教えてもらうたび、おもしろくなった」という。魚屋の傍ら、平成5年に始めた魚料理店では築地で買い付けた魚と野菜を使ってきた。

 広くなる豊洲市場での買い付けは、自らの年齢を考えれば体力的にきつくなることは間違いない。跡継ぎがいないことも考えると、身を引く覚悟が決まった。邦雄さんと妻の俊恵(としえ)さん(75)は「築地に通った時間は人生の一部。築地のおかげで、お客さんにおいしい魚を食べてもらえた」と感謝を口にした。

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