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ムスリムの子供増加 学校で理解と折り合いを

ムスリムの子供 学校と信仰生活両立対応例
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 日本で暮らす外国人が増加する中、近年は学校にムスリム(イスラム教徒)の子供も増えているようだ。食事や服装、礼拝など、さまざまな戒律があることで知られるイスラム教だが、子供たちは日本の学校と信仰生活をどのように両立しているのか。現場ではさまざまな工夫がされている。(加藤聖子)

                   

 ◆周囲との違い

 日本で暮らすムスリムの実情に詳しい早稲田大学人間科学学術院の店田廣文(たなだ・ひろふみ)教授によると、現在日本にいるムスリムは約17万人。そのうち、おおむね20歳未満の子供は2万~2万5千人と推計される。特に都市部では、同じ学校にムスリムの子がいてもさほど珍しい光景ではなくなった。

 「子供が日本でイスラム教に基づいた生活をするのに、学校側がどのように対応できるかは、教育方針や設備、前例によるところもある。学校と家庭がそれぞれの事情や考え方を話し合うことが必要」と話す。

 早稲田大学大学院生の男性(23)は、パキスタン出身の父と日本人の母を持つ日本人ムスリムだ。日本で生まれ育ち、インターナショナルスクールや日本の公立、私立校に通った。「中高生の頃は戒律をきちんと守っていないことも多かった。大学に入って同世代のムスリムと出会い、自身の宗教観を見つめ直せた」と話す。現在は若いムスリムの交流団体の代表も務める。「日本にいるムスリムは周りとの違いに悩むことも多い。思いを共有できる場があれば」と話す。

 ◆さまざまな工夫

 日本でイスラムの戒律と学校生活を両立するには、工夫が必要だ。具体的にどうしているのか、東京都豊島区にあるモスク「マスジド大塚」に集うムスリムの母親たちに聞いた。

 まず食事。イスラム教では豚肉と酒が禁じられ、ラードやハム、ゼラチン、みりんなど豚や酒が原料となるものも口にできない。給食をそのまま食べるのは難しいから、ほとんどが「毎日弁当を持たせている」。低学年の場合、周りには「アレルギー体質で」と説明するケースもあった。

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