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「赤毛のアン」色あせぬ魅力 出版から110年 くすぐる大人の知的好奇心

映画「赤毛のアン 初恋」から、アーサー王伝説の悲恋の乙女にふんしたアンが、川を流されギルバートに助けられた場面。「赤毛のアン」にはテニスンの詩や、シェークスピア劇の台詞が数多く引用されている(c)2017 GABLES 23 PRODUCTIONS INC.ALL RIGHTS RESERVED.
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 カナダの女性作家、ルーシー・モード・モンゴメリ(1874~1942年)の小説「赤毛のアン」が米国で出版されて今年で110年。来月、モンゴメリの孫娘が製作総指揮を執った映画が公開されるほか、人気作家による翻訳絵本刊行など、日本でも根強い人気が続く。長く読み継がれるアンの魅力を調べた。 (永井優子)

◇想像力を忘れない

 農場の働き手となる男の子の養子を希望した初老の兄妹、マシュウとマリラのもとにやってきたのは、やせっぽちでソバカスだらけの赤毛の女の子だった-。

 カナダのプリンス・エドワード島の美しい自然を舞台に、孤児院から引き取られた空想好きな少女・アンの成長を描いた「赤毛のアン」は、昭和27(1952)年に村岡花子訳で出版されて以来、日本でも広く親しまれてきた。

 「アンのような人間がいることが、非常にうれしい。アンは小説の中の人間だけれど、まれに現実にもいるし、自分も多少そういうところがある」

 こう話すのは今年6月、詩人で童話作家の岸田衿子(えりこ)さん(1929~2011年)の訳に、100点以上の挿絵を添えた『赤毛のアン』(朝日出版社)を刊行した画家の安野光雅さん(92)だ。

 アンは、並木道やサクラの木に「よろこびの白い道」「雪の女王」などと名前を付け、空想のつばさにのって、雲の上に心をはばたかせる。想像の手助けで成り立つ安野さんの画業にも通じるところだろう。

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