PR

ライフ ライフ

【話の肖像画】元最高裁判事・桜井龍子(5)経験生かし障害者支援に

元最高裁判事・桜井龍子氏(斎藤良雄撮影)
Messenger

 〈53歳11カ月で労働省(現厚生労働省)を退職する。新たに飛び込んだのは、情報公開の世界だった〉

 労働省から再就職先を紹介されましたが、断りました。約30年間、やるべきことはやったと思っていたので、きっぱりと卒業させてください、と言いました。研究活動や、大学で若い人を教えてみたいと思っていました。内閣府から、新しい情報公開制度がスタートするので、情報公開審査会の3人いる常勤委員の1人になってくれないか、という話がありました。そんなに忙しい仕事ではないというので、大学で教えながらできるかなと考え、引き受けました。ものすごく忙しくて大変な仕事でした。

 〈3つある部会のうち、第3部会の部会長を務めることになる〉

 第3部会開催は週1回ですが、事前調査や省庁の担当者からのヒアリングや原案のまとめを常勤委員として担当しました。各省庁の課長などを呼び、「何でこれが不開示?」とバンバンやりました。

 私も長く行政官をしていましたから、情報公開制度に対する各省庁の担当者の感覚は分からなくもない。それに対して議論し、相手の考え方を変える必要がありました。「国民が持つ一票を適正に行使するには必要な情報が十分に与えられなければならない。民主主義の適正な運営には情報公開制度は不可欠なんだ」と説きました。だいぶ分かってもらったかと思っていましたが、最近の状況を見ると、あまり分かっていないのかなとも思います。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ