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【認知症薬に挑む】(上)「進行抑える」効果の光が見えた 原因物質減少を治験で確認

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 これまでAβの蓄積を抑制したり、蓄積したAβを減らしたりすることを狙った新薬の開発はことごとく失敗しており、「そもそも『Aβ仮説』が間違っているのではないかと疑心暗鬼が広がっていた」(大手製薬会社)。

 エーザイとバイオジェンは、Aβをターゲットとした「アデュカヌマブ」も共同開発中だ。第2段階の治験で良好な結果が得られ、すでに最終段階に入っており、「最も新薬に近いトップランナー」と期待されている。Aβ仮説に基づく新薬候補で、進行を止めたり症状を改善したりできる可能性を示したのは、エーザイとバイオジェンが初めてとされる。

 五里霧中だった新薬開発において、「目指すべき方向が明確に見えてきた」(エーザイの小川部長)ということの意味は大きい。ただ、これまで治験の第2段階で良好な結果が得られたが最終段階で結果が出ず、開発を断念した新薬候補は少なくない。

 世界でもっとも広く使われている「アリセプト」の登場から約20年。アリセプトは認知症が薬で治療できる病気であるとの認識を広め、患者や家族に希望と勇気を与えた。新たな“希望の星”の誕生が待たれる。

 誰もが100歳まで生きることが当たり前となる「100歳時代」。高齢化の進行に伴い増え続ける認知症患者の抑制は待ったなしだ。そのカギを握り、製薬会社にとって悲願でもある認知症治療薬の開発の最前線を追った。(道丸摩耶)

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