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【話の肖像画】元最高裁判事・桜井龍子(1)裁判官になったら「桜井」に

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 〈最高裁判事は激務としても知られる〉

 所属していた第1小法廷だけで年間2千件以上を扱っており、そのうち約95%は各裁判官が文書を読んで決裁する「持ち回り事件」。こっちで離婚事件の決裁をしたかと思えば、こっちで土地の境界争い。その次が株価と万引…。頭を切り替えて整理するようにしていました。残り約5%は、小法廷の5人の裁判官で議論する「審議事件」で、資料を読み、文献を調べ、自分の考えをメモにまとめて他の4人に示していました。

 〈マタニティーハラスメントなどをめぐる訴訟も扱った〉

 労働や女性の分野は専門なので、存分に自分の意見を打ち出しました。裁判官は、その事案について最終決定をすることができ、判決は類似の事案全てに効力を持つ。そんな素晴らしい仕事はないですよ。行政官は自分の考えだけでは結論は出せないし、組織決定をしても関係者と折衝し、自分の考えたことの1割か2割を実現できたらいいほうです。

 裁判官は大変だけれど醍醐味(だいごみ)がありました。裁判官は、むき身の刀のような強い力を与えられているからこそ、自己鍛錬が必要です。その上で与えられた刀を振らなければならない時もある。今の裁判官は慎重すぎる印象もあり、責任を持って大胆に判断する方向に向かっていくべきだと思います。

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