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【聞きたい。】田中圭子さん 『うらめしい絵 日本美術に見る怨恨の競演』 心をざわつかせる何かがある

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【聞きたい。】
田中圭子さん 『うらめしい絵 日本美術に見る怨恨の競演』 心をざわつかせる何かがある

『うらめしい絵 日本美術に見る怨恨の競演』 『うらめしい絵 日本美術に見る怨恨の競演』

 怪談の歌舞伎が隆盛するのも、ホラーを楽しむ感覚が生まれた一因だという。葛飾北斎が描く怪談皿屋敷の女幽霊の体は、染め付け皿の連なり。奇抜な発想で見事にキャラクター化されている。一方、源氏物語の六条御息所(みやすどころ)を題材にした大正期の「焔(ほのお)」(上村松園)は、作家自身の内面にも親(ちか)しい女の情念を美的に昇華し、凄艶さに息をのむ。

 「ただきれいなだけより、忘れられない絵が多い。そうした絵を知ってもらうきっかけになれば」(誠文堂新光社・1800円+税)(永井優子)

                   

 【プロフィル】田中圭子

 たなか・けいこ 昭和52年、東京都生まれ。ロンドン大学SOAS大学院修了、立命館大学大学院博士課程を満期退学。現在、東京都教育庁学芸員。著書に『日本髪大全』など。

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