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【アート 美】青年期に死と隣り合わせの体験 優美な牡丹に「生」を見る 松尾敏男展 

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【アート 美】
青年期に死と隣り合わせの体験 優美な牡丹に「生」を見る 松尾敏男展 

「廃船」1966年 長崎県美術館蔵 「廃船」1966年 長崎県美術館蔵

 松尾は牡丹に“生”を見ていたのだろうか。若いとき、死と隣り合わせの体験があったからこそ、花はより輝き、いとおしく見えたのかもしれない。(渋沢和彦)

                   

【プロフィル】松尾敏男

 まつお・としお 大正15年、長崎市生まれ。昭和4年、家族で上京し、現在の新宿区大久保で暮らす。18年、東京府立第六中学校(現・都立新宿高校)を卒業し、堅山南風に入門した。24年、再興第34回院展に「埴輪」が初入選。院展を中心に活躍し、平成6年、日本芸術院会員に。21年、日本美術院理事長に。24年、文化勲章を受章した。28年、死去。

                   

 ■最初に手掛けた肖像画

 日本画家、松尾敏男が最初に手掛けた肖像画は「南風先生像」だった。松尾の師で横山大観に認められ、日本美術院や日展などで活躍した堅山南風(1887~1980年)がモデル。さわやかな自然の緑を背景に杖(つえ)をついて立つ日本画の老大家。口をしっかりと結び、きりっとした表情は威厳がある。

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