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【話の肖像画】パソナグループ代表・南部靖之(5)1日4時間の働き方を

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【話の肖像画】
パソナグループ代表・南部靖之(5)1日4時間の働き方を

パソナグループ代表・南部靖之氏(荻窪佳撮影) パソナグループ代表・南部靖之氏(荻窪佳撮影)

 〈本社ビルに牧場をつくったり、地方創生に取り組んだり、事業は幅広い〉

 牧場やるわ、農業やるわで、みんなは「またか」と思っているでしょう。学生時代に父から、「社会貢献するなら、自分の力で資金を稼ぎ、株式会社をつくって広く社会に貢献しなさい」と教わりました。兵庫・淡路島での農業プロジェクトも、東京でもうけて地方で雇用するのでなく地方で産業をつくる発想です。

 パソナには現役、あるいは巣立って世界的な賞を取ったバイオリニストやピアニスト、オペラ歌手、入社してからミスインターナショナル日本代表になった社員がいます。与野党を問わず、落選した政治家も働いていますしね。多様性の一環です。

 社員が賞を取ったりすると「先見の明がある」なんて言われますが、誰が賞を取るかなんて採用時には分かりません。事業を起こしたいと僕のそばにいた起業家たちも、何人もが1部上場企業の社長になっています。

 〈今、働き方改革が大きく動き始めている〉

 僕は40年以上も前から、「非正規、正規という言葉をなくそう」「1日4時間働いても、月1日働いても正社員だ」と言ってやってきました。社員には、企業に尽くすことよりもまず自分の人生を豊かにすることを考えてほしい、と話しています。1日4時間だけ働いて、子育てや介護、大学院に行ってもいいし、スポーツをやってもいい。それに合わせて国は制度を、民間企業は福利厚生の仕組みを作る。自由な働き方こそ、本当の豊かな人生だと思います。(聞き手 大塚昌吾)=次回は元最高裁判事の桜井龍子さん

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