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発達障害の人に「センサリーフレンドリー」 音や光控え映画を上映

発達障害の人への配慮
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 「バリアフリー」が社会に定着する一方で、いまひとつ進まないのが発達障害者への配慮だ。今月末、感覚が過敏な発達障害の人に配慮して、音や光の刺激を控えめにして映画を上映する珍しい試みが行われることになった。関西・関東とも一回限りの上映だが、関係者は「こうした取り組みが、発達障害者への理解につながれば」と期待している。(津川綾子)

 上映されるのは、夢にいちずな自閉症の女性主人公が登場する映画「500ページの夢の束」(ベン・リューイン監督)。22日に大阪、24日に東京で1回ずつ、発達障害の人が一般の人と一緒に見やすいように配慮した上映回を設けた。

 きっかけは、この作品の主題を知った国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)の児童・青年期精神保健研究室長の医師、高橋秀俊さん(神経生理学)が、配給会社のキノフィルムズ(東京都港区)に「(音や光などの刺激に配慮した)センサリーフレンドリーで上映をしてみては」と呼びかけたこと。これに日本自閉症協会(東京都中央区)なども協力して実現した。

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 実際、発達障害の人にはどんな配慮が必要か。興行上映に先立ち、2日、都内で発達障害の人を招き行われた「センサリーフレンドリー試写会」を取材した。

 試写開始の1時間前。「チェーンソーの音、気持ち下げてください」。高橋さんが音量計の数値を見ながらスタッフに依頼した。

 「発達障害、特に自閉症傾向の人の場合、聴覚過敏の人が多い」と高橋さん。個人差があるものの、健常な人は80~85デシベル以上の音を不快と感じるが、自閉症の人ではそれが65~75程度ととても敏感な場合が多いという。

 また明る過ぎる画面や暗闇などに弱い人も多い。そのため上映が始まっても暗転せず、照明は少し明るいままに。立ち歩きの症状が伴う人もいることから、「声を出しても、動き回ってもOK」との張り紙もある。途中で音や光の刺激がつらくなった人が躊躇(ちゅうちょ)せず出られるよう「上映中の出入り自由」とも掲示されていた。

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