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【ゆうゆうLife】自治体の肺がん検診 精度管理に地域格差

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 一方、東京都は集団、個別ともに50%台。中には、いずれも80%台に達した区や、集団に特化して90%台を達成した区もあるが、全般的に低迷。都の担当者は「受診者も医療機関も多く、徹底が難しい面がある。夜間実施などで受診機会を増やす努力をしたが、質が伴わなかった」(健康推進課)と説明する。

 だが、東京同様に人口規模の大きい大阪府は集団、個別ともに80%前後を達成。全国値を大きく上回る。政令市の仙台市を抱える宮城県も、集団、個別ともに90%超で全国3位につける。

 ◆都道府県と医師会

 都会の難しさが強調されるが、地方都市こそ困難な点もある。専門医を交えた二重読影の態勢を作ることは、医師が不足する中山間地の自治体では容易でない。

 達成率の高い地域に共通するのは、県や県医師会の市町村への強力な支援だ。体制を組みきれない市町村に代わって、県医師会の専門医らが二重読影を引き受けたり、質を満たす検診機関を県単位で選定したり、体制整備を後押しする。

 個別、集団ともにトップになった福井県の担当者は、「精度管理をきちんとしないと、住民に『受診してください』と言えない。がん対策は『食事』『たばこ』『検診』の3つ。医師会挙げて、がんの死亡率が最も低い県にしたいと頑張っている」(健康増進課)と話している。

                   

 ■「がん見つからない可能性も」

 がん対策情報センターの若尾文彦センター長の話 「平成20年にチェックリストを作ってから、精度管理を進めた自治体と、そうでない自治体で差がついた。だが、質の管理が不十分だと、がんが見つからない可能性がある。行政が、医師会や検診機関などの協力を得て検診の質の改善に取り組む必要がある」

                   

 ≪チェックリスト≫

 がん検診の品質管理(精度管理)の指標。自治体の胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸(けい)がんの検診で使われる。検診の実施主体である市区町村用のほか、都道府県用、検診機関用がある。都道府県用には、医師会や検診機関などとの調整に関する項目、検診機関用には、受診者への事前説明や市区町村への報告などの項目がある。厚生労働省が平成20年に作成し、国立がん研究センターが28年に改定した。市区町村の達成率は、同センターが公開している「市区町村用チェックリスト実施率」に記載がある。

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