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【話の肖像画】パソナグループ代表・南部靖之(3) ベンチャー三銃士が出会う

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【話の肖像画】
パソナグループ代表・南部靖之(3) ベンチャー三銃士が出会う

テンポラリーセンター創業間もない頃(右端が南部靖之氏、本人提供) テンポラリーセンター創業間もない頃(右端が南部靖之氏、本人提供)

 先生は、ベンチャー企業を起こしたばかりの僕にも分け隔てなく接し、大会社の社長がいっぱいいる場所に呼んでくれました。そこに孫君もいました。孫君とは以来仲が良く、孫君の還暦のお祝いで飯を食べたときも、僕が「60歳なんていいおっさんやで。人生終わっているで」と言ったら、孫君が「南部さんやめてよ、これから頑張るのに」だって。そんな話で夜遅くまで盛り上がりました。

 孫君は以前、「南部さんの経営はバイ・ハート(心の経営)だ」と言ってくれました。うれしかった。僕は孫君はバイ・サイエンス(科学的な経営)だと思っています。孫君は、僕が阪神・淡路大震災で支援のために現地入りしたときも、最初に駆けつけてくれました。

 〈事業も軌道に乗った頃、勉強のために35歳で渡米する〉

 会社の海外拠点は結構ありましたが、社長のレベルが会社のレベルです。世界一の会社をつくるためには井の中の蛙(かわず)ではだめだと、創業メンバーに会社を任せ、家族で渡米しました。ものすごい数の大学に足を運んで研究者と話をし、何人もの企業オーナーにインタビューしました。ヨーロッパにも渡りました。

 米国滞在中だった現パソナ会長(元経済財政担当相)の竹中平蔵氏と会ったのもこの頃です。僕は何百回と日本と米国を往復し、飛行機内でいろいろな人と隣り合わせに座りますが、ただ一人、彼とは意気投合して、一緒に飯を食べようということになりました。彼は気さくでエネルギッシュです。今も夜遅くまで、もしくは朝飯を食べながら、国際情勢や経済情勢について話をしていると、2時間なんてあっという間ですよ。 (聞き手 大塚昌吾)

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