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川崎市の光化学スモッグ減らず 注意報発令が昨年超え

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 酷暑で濃度抑制か

 一方、注意報の発令回数は、25年度に11回を記録して以降、1桁台が続く。昭和46~50年ごろの20回超の記録に比べると、大幅な減少だが、60年度前後には年間0回や1回などという年もあり、発令回数が減少傾向とは言い難いという。

 光化学スモッグの原因物質は主に工場の煤煙(ばいえん)や自動車の排気ガスに含まれるNOxや揮発性有機化合物(VOC)だ。これらが太陽光の紫外線を浴びることで、光化学オキシダントが発生する。

 気温が高いほど発生しやすいように思えるが、仕組みはそう単純ではないようだ。国立環境研究所などの研究によると、「光化学反応は気温や日射などが関与するが、濃度は気温との単純な相関関係はない」としている。

 ただ、市環境局の担当者は「暑いほど上昇気流などで風が強まり、拡散する。今夏のような酷暑のときは濃度が抑えられやすい」と解説。「もし平年並みに風が弱ければ、発令回数はさらに増えていたかもしれない」と述べ、胸をなで下ろした。

 他の都市に影響も

 測定地点は市内に9カ所あり、1カ所でも基準値を超えると、市内全域に発令される。これは横浜市や相模原市など神奈川県内のいずれの自治体でも仕組みは同じだ。

 同県内の今夏の発令日数は計7日(12日現在)。そのうち6日は川崎が絡んでいる。横浜は計4日、相模原、西湘、県央の各地域がそれぞれ2日、横須賀、湘南の各地域がそれぞれ1日。三浦地域は発令されていない。

 川崎市環境局大気環境課の中村弘造課長は「風向きによって東京都内や埼玉県、千葉県など県内外の地域に影響を及ぼすこともある」とした上で、「濃度が高まったときには、工場に稼働抑制をお願いするなど、取り組みを進めていきたい」と話している。

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