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【話の肖像画】ゲームクリエーター・田尻智(4)最初のゲームは「めくる」

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 それで何とか形になってきたものの、今度は音楽のできる人がいない…(笑)。この時は増田君(増田順一・現ゲームフリーク常務取締役)がメンバーに加わってくれたので救われましたが、ほかの課題も山積でなかなかイメージ通りにならず、途中で何度もやり直しました。

 〈単にゲームをつくるだけでなく、面白いと認められなければ意味がない〉

 カギになるのは「動詞」です。インベーダーゲームは「撃つ」だし、その後にヒットしたパックマンは「食べる」。新しいゲームが注目されるかどうかは、それまでのゲームにない新しい動詞をプログラムできるかどうかにかかっている。最初のゲーム制作で、僕らが考えた動詞は「めくる」でした。

 〈開発機材の自作からほぼ3年、ファミコン用ゲームソフト「クインティ」が誕生する〉

 クインティは、さまざまなキャラクターの主人公が、床のパネルをめくって敵を転ばせ、壁にぶつけて倒しながらゴールを目指すというアクションゲームです。ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)に持ち込んだところ、担当者が「こいつはいいねえ」と、即決で商品化を約束してくれました。発売は平成元年。20万本以上のヒットになり、僕らの将来に大きな道が開けたのです。

 〈クインティで得た5千万円の印税を資金とし、株式会社ゲームフリークを立ち上げた〉

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