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「ミケランジェロと理想の身体」国立西洋美術館 500年経て再会した彫刻の傑作

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「ミケランジェロと理想の身体」国立西洋美術館 500年経て再会した彫刻の傑作

「ダヴィデ=アポロ」 ミケランジェロ・ブオナローティ 1530年頃 フィレンツェ、バルジェッロ国立美術館蔵(木奥恵三撮影) 「ダヴィデ=アポロ」 ミケランジェロ・ブオナローティ 1530年頃 フィレンツェ、バルジェッロ国立美術館蔵(木奥恵三撮影)

 この作品には複雑な歴史がある。ミケランジェロがパトロンだったメディチ家の関係者から注文を受け、制作してまもなく行方不明に。20世紀前半のスペインで発見され、直後に内戦によって破壊されてしまう。2010年から、イタリアで残された石の断片から修復が本格的に始まり、3年後に完了してベネチアで公開された。

 「若き洗礼者ヨハネ」と「ダヴィデ=アポロ」の2作品は、ミケランジェロが生きた時代、フィレンツェで同じ人物が短期間だけ所蔵していたという。くしくも500年の時を経て、初来日した東京で再会を果たした。

 古代ギリシャ人は理想の美を求め、男性の裸体彫刻で美の規範を示した。古代ギリシャとローマの復活を目指したルネサンス美術の中で特に男性の身体の美を追求したのがミケランジェロだった。同展では、大理石彫刻の傑作2点を中心に古代ギリシャ彫刻のほか、ルネサンスの絵画や彫刻など身体を題材とする70点を展示。作品を比較しながら理想の身体を探る展示となっている。(渋沢和彦)

 24日まで(10日休館)、一般1600円。問い合わせはハローダイヤル(電)03・5777・8600。

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