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ハゲタカシリーズ最新作「シンドローム」 真山仁さん「期せずして集大成」

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 原発が危機に陥る『ベイジン』や地熱発電の可能性を追う『マグマ』など、エネルギー問題は過去にも追ってきた。東日本大震災の後は被災地を舞台にした小説『そして、星の輝く夜がくる』『海は見えるか』なども刊行した。政治の小説も書いた。重ねてきた取材や考察が、この一作に集約されたようだ。

 「そうですね。最初から集大成と考えていたわけではないですが、いろいろなものがつながっていって、必然的にこういう物語になったと思います」

 多視点で物語を構成しているが、事故現場に居合わせて無力さを痛感しつつ懸命に職責を果たそうとする若手社員には多くの人が共感するはず。対して〈笑いが止まらんほど儲(もう)かる〉電力会社を買収するチャンスと突っ走る鷲津たちの姿も痛快だ。「鷲津は正義のヒーローではなくてジョーカー。今回は彼を原点に戻らせることができた」

 このシリーズ以外にも多数の連載を抱える。ロッキード事件についての長編ノンフィクションも週刊誌で執筆中。「いま小説を書くのが、すごく楽しい。『シンドローム』を書いたことで迷いがなくなった。徹底して面白さを追求しようと改めて思ってます」(篠原知存)

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