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世界かんがい施設遺産 長野・佐久の「五郎兵衛用水」を登録

市川五郎兵衛が私財をなげうって完成させた長野県佐久市の「五郎兵衛用水」(長野県農政部提供)
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 歴史的な価値を持った農業用の水利施設を登録する「世界かんがい施設遺産」に、長野県佐久市浅科の「五郎兵衛(ごろべえ)用水」が選ばれた。この用水からは、市場評価が高いブランド・コシヒカリ「五郎兵衛米」が産出され、「幻の米」と評されており、世界的なお墨付きが得られた形だ。(太田浩信)

 五郎兵衛用水は、群馬県南牧村出身の土豪、市川五郎兵衛が、文禄2(1593)年に徳川家康から新田開発を認める朱印状を受けたのが始まり。寛永3(1626)年に小諸藩から蓼科山(2531メートル)の山中を水源とする用水開発の許可を得て工事に入り、同8(1631)年に完成した。

 当時の総延長は20キロ(現在は改良部分も含め13・3キロ)に及び、用水を利用できる灌漑(かんがい)面積は416ヘクタールに達した。起伏の激しい地形に合わせ、トンネルの掘削や川の上を通す水路橋、盛り土を行って水路を造成する築堰(つきせぎ)など、江戸時代初期としては最先端の技術が採用されている。

 維持・管理の作業内容や使役した人数、見回りなどの普請を詳細に記録した古文書も数多く残されており、江戸時代以降の農業施設を維持するため、地域住民がいかに苦労したのか、たどることができる。

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