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【山本一力の人生相談】家族と離れて清々する 私って冷たいのでしょうか?

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【山本一力の人生相談】
家族と離れて清々する 私って冷たいのでしょうか?

イラスト・千葉真 イラスト・千葉真

 池波正太郎さんの随筆には、子育て真っ只中だったころの母親が出てきたりする。

 時に母はひとりで寿司屋に行き、好みの鮨(すし)を摘(つま)んで英気を養っていたそうだ。

 負った責めを果たす者は、まず自分の元気を保つことだ。そのために摘まむ鮨の大事は、だれにも当てはまる。

 両方の実家がともに、かなりあなたに口出しをしているものと拝察する。

 権威主義とは、もしや学歴を指しておいでだろうか。

 そうなら孫の進学・進路にも、散々に口出しをされてこられたのではなかろうか。

 今回の相談を受けたことで、大いなる自戒をした。

 息子・娘が構えた新所帯に対して、頼まれもせぬ口出しは厳に慎むべし、だと。

 近頃の異常気象は、昔の経験は役立たぬどころか、誤りだったりもするご時世だ。

 頼まれぬ限り年長者には「沈黙こそ金」が至言か。

回答者

 山本一力 作家。70歳。平成9年「蒼龍」でオール読物新人賞を受賞しデビュー。14年「あかね空」で直木賞受賞。近著に「牛天神 損料屋喜八郎始末控え」(文芸春秋)、「長兵衛 天眼帳」(角川書店)。

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