PR

ライフ ライフ

慢性の痛みの実情知って 患者41人の体験談を公開

Messenger

 他人には分かりにくい慢性の痛みに対する理解を深めてもらおうと、文部科学省の研究班(代表・佐藤幹代自治医大看護学部准教授)とNPO法人「健康と病いの語りディペックス・ジャパン」が、多種多様な原因の痛みを抱える患者と家族の体験談を集め、同法人のホームページで公開した。

 患者は20~80代の41人で、線維筋痛症、関節リウマチ、椎間板ヘルニア、子宮内膜症など原因疾患が判明している人のほか、確定診断が付かないまま何年も痛みを抱えている人もいる。家族は40~50代の5人。

 計100時間近くに及んだインタビューの内容を、日常生活や人間関係への影響、対処法などトピックごとに整理し、動画と音声、文章にまとめている。

 患者の多くは痛みが他人に理解されないことに孤独感を抱いている。「精神的なものではないか」と言われ傷ついた、子供の入園式に行けなかった、退職やパートナーとの別れなど、切実な経験も。痛み緩和のために受けた自由診療や整体の費用、通院時の交通費など、経済的負担の重さもうかがえる。

 痛みとの向き合い方としては「自分ができる小さなことをやる」「変えられない事実なので仲良くやる」「ストレスを避け自分なりにバランスを取る」など、さまざまな工夫が語られている。佐藤さんは「看護師として仕事をしてきたが、患者や家族の苦しみをあまり理解していなかったことが分かった」と振り返った上で、体験談を「当事者や医療者が、慢性痛のより良い対策を考えるきっかけとして活用してほしい」と話している。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ