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【インクルーシブ 共に生きる】文字盤の会話で生の実感 自閉症の作家・東田直樹さん(26)

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 文字盤を使った意思疎通は、東田さんが文字好きだったことから母・美紀さんが考案。小学2年の頃、厚紙に書いたひらがな五十音を指や鉛筆で指す練習から始め、やがて2学年上の姉が持ち帰ったローマ字表を先に東田さんが覚えると、文字盤もローマ字に。

 東田さんは話そうとすると、言葉を見失いやすい特徴がある。ローマ字だとひらがなの約半分の26文字だから、1語目の文字をすばやく選択しやすいという。

 人と話せなかった頃、「ごめんね、や、ありがとうの、ひと言さえ言えたら、どんなに幸せかと、思っていました」。文字盤を使った会話を身につけた今、「(暗い洞窟の中ではなく)陸の上で生きている、という実感があります。文字盤で、自分の意思を伝えられるようになり、この世界にはさまざまな人がいること、自分は多くの人に支えられていることを知りました」と東田さん。

 だから、言葉は大切に紡ぎたい。「僕にとっては、人と会話をする機会は限られています。だからできるだけ、美しい言葉を使うように心がけています」

 まだ人と自由に話すことは難しいけれど、東田さんは詩やエッセーを通じ、大勢の読者と対話している。

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