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【インクルーシブ 共に生きる】文字盤の会話で生の実感 自閉症の作家・東田直樹さん(26)

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 幼い頃、胸の中にはいつも出口のない気持ちと言葉が渦巻いていた。ドラマや漫画、周囲で起こっていること、先生や級友の言葉もたいてい理解できた。が、それを伝える言葉が出ないし、すんなり反応できなかった。だから、通常学級に在籍した小学5年頃までを著書で「暗い洞窟の中にいるよう」と書いた。当時の気持ちを問うと、1文字ずつ文字を指し、ゆっくり語り始めた。

 「できることが少なくて、僕は自分がだめな子だと思っていました」

 「僕はいつも自分の脳と折り合うことができなくて、逃げたり、わめいたりしていました」。(立ち上がり、窓の外を眺めてまた席に戻り)「できないことがしたくないことだと思われたり、自分の意思でやっていると思われるのが僕にとっては嫌なことでした。おわり」

 「きれいな言葉では言い表すことができないくらい、僕の心は荒(すさ)んでいました。おわり」

 答えが一区切りつくと、東田さんは文字盤の「おわり」を指し、大声で「おわり」と言う。しかし答えを待つと、気持ちを伝えてくれた。

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