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【話の肖像画】歌手・俳優 ピーター(2)家出し、敷かれたレールから逃げ出す 中学時代のあだ名は「尼さん」

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 母は私のことを信頼していて、「きっと連絡してきます、大丈夫です」と、あまりに冷静な反応だったために、教師から「実母ではないのでは」と疑われたそうです。母がずっと信じてくれていたから、私は悪い道に行かなかった。

 〈家出後、東京・表参道のクラブでゴーゴーボーイとして働き始めたが、吉村流の関係者に発見された。父親に連れ戻され、大阪市で親子で再び暮らし始める。これがきっかけで両親は復縁した〉

 父親と10年ぶりくらいに再会し、半年ほど一緒に暮らしたのですが、父は何も変わっていなかった。それまでのブランクを埋めるかのように、稽古漬けの毎日です。帰ってきた息子を、またがんじがらめにしようとしていると感じました。

 このまま父に従っていたら、自分がダメになる。この人のところにいたら、我慢の限界がきて、いつかは憎むようになってしまうのではないか、と思いました。そして43年、ほとんどケンカのようにして再び家を飛び出しました。自分には父と同じ芸事の血が流れている、と自覚するのは、もっとずっと後のことです。(聞き手 三宅令)

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