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生活苦詠んだ正岡子規の句発見 〈新年や昔より窮す猶窮す〉 高浜虚子の句も

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生活苦詠んだ正岡子規の句発見 〈新年や昔より窮す猶窮す〉 高浜虚子の句も

正岡子規の未発表句〈新年や昔より窮す猶窮す〉が記された歳旦帳 正岡子規の未発表句〈新年や昔より窮す猶窮す〉が記された歳旦帳

 明治期の俳人、正岡子規や弟子の高浜虚子らの未発表句が収められた「歳旦(さいたん)帳」が見つかり、東京の子規庵保存会が22日、内容を発表した。没後116年を迎える子規の未発表句が見つかるのは珍しい。弟子たちとの心温まる交流もうかがえる。

 歳旦帳は子規の家に用意された正月の来客向けの芳名録のようなもの。明治30年に子規は、虚子や河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)ら弟子との新年会の席で余興に福引を行い、景品について即興で詠んだ俳句19句が歳旦帳に記された。子規の高弟の関係者が歳旦帳を同保存会に寄託し、神奈川大名誉教授の復本一郎さんが鑑定した。

 子規の句は、〈福引にキウスを得て発句に窮す〉という前書きの後の〈新年や昔より窮す猶(なお)窮す〉。直筆でつづられている。福引で急須(きゅうす)を当てた子規が、生活苦に悩む自らの姿をユーモラスに詠んだ。復本さんは「写実的な句を多く残した子規の遊び心が伺える」と話している。

 このほかの未発表句は虚子の〈ふんどしと蜜柑(みかん)と袂(たもと)ふくれたる〉など。子規が同世代のジャーナリスト、古島(こじま)一雄に送った書簡も発見された。いずれも9月1日から30日まで東京・根岸の子規庵で公開される。

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