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【クローズアップ科学】湖のアオコは日差しを遮ると増える? 予想外の実験結果、環境対策に活用も

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 2015年の夏場、3カ月にわたり一部の池をシートで覆って水中に届く光を抑える方法で、プランクトンへの影響を調べた。植物の成長は一般に、光の量に依存する。したがって、光が減れば植物プランクトンも減るというのが、当たり前の予想だった。

水草とのライバル争いが謎を解く鍵

 ところが、結果は逆。光を抑えた池で植物プランクトンが増えていたのだ。占部教授は「何が起こったのだろうかと、最初はよく理解できなかった」と振り返る。

 「最初に池をきちんと掃除しなかったせいでは」「水鳥などが来て影響を与えたのでは」。不可解な現象を説明するため、チーム内ではさまざまな見方が飛び交ったが、説明しきれないものばかりだった。

 さじを投げかけたところで、数理モデルを使いシミュレーションを行ったメンバーが解決に導いた。光や栄養素をめぐって、植物プランクトンと水草がライバル争いをするというモデルが、実験の結果をピタリと説明できたのだ。

 その仕組みはこうだ。池に降り注ぐ光が減ると、水草が生息する池の底にも光が届きにくくなり、水草は打撃を受けて減る。一方、植物プランクトンは栄養素を獲得する上でのライバルが消えるほか、光の減少の影響を受けにくい水面近くでも生息できるため、増加するのだ。

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