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平和への願い、デザインで発信 「ヒロシマ・アピールズ展」片岡脩作品も

片岡脩「PEACE」1990年
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 原爆の記憶を絶やすことなく、平和を希求する心を広げようと、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)などは毎年、「ヒロシマ・アピールズ」という取り組みを行っている。毎年1人のグラフィックデザイナーがポスターを制作し、国内外に頒布する活動だ。

 昭和58年、亀倉雄策が手掛けた第1回ポスターは、“燃え落ちる蝶(ちょう)”を表現した美しくも悲愴(ひそう)感の強い作品。今年のポスター(服部一成制作)は、青空にぽっかり浮かぶ“雲の疑問符”。広島市内の約40カ所に掲げられており、市民や訪れる観光客らの心に「問い」を投げかけている。

 東京都内でも現在、2121デザインサイト(東京都港区)で「ヒロシマ・アピールズ展」が開かれており、全21作品をまとめて見ることができる。さらに、広島出身のデザイナー、片岡脩(しう)(1932~97年)の作品も特別展示している。

 産経新聞の題字をはじめ、有名企業のロゴ制作などで知られる片岡は、13歳のときに被爆。明るい人柄で被爆体験を周囲に語ることはほとんどなかったというが、終戦から40年後の昭和60年、平和への願いを込めたポスター100枚の制作に挑み始めた。「ラブ&ピース。愛と平和っていいよね。そう感じてもらえれば十分なんだ」と生前、語っていたらしい。

 65歳で他界し、目標には届かなかったが72枚のポスターを残した。今回は「PEACE(ピース)」「南無阿弥陀仏 PEACE FOREVER(フォーエバー)」などの代表作が紹介されている。9月2日まで、火曜休。入場無料。 (黒沢綾子)

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