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サマータイム導入で「電波時計が狂う」? メーカーに聞いた

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サマータイム導入で「電波時計が狂う」? メーカーに聞いた

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 カシオ計算機は「日本国内の時間は正しく表示できたとしても、ワールドタイム(世界各地の時刻)を誤って表示する可能性がある」とも指摘します。

 同社の製品には、サマータイム設定機能が付いているものがあります。例えば、標準電波に「サマータイムを実施している」「(その上で)現在は午前10時」という情報が含まれているとすれば、日本の時刻はそのまま午前10時と表示できますが、ワールドタイムは(日本が導入している)サマータイムによるずれを考慮して表示する必要があります。

 しかし、世界各国のサマータイムは「1時間繰り上げる」ことが一般的なので、カシオ計算機の製品は「サマータイムがオン」という情報を受け取っても「1時間繰り上げられている」として反映させる設定になっています。そのため、政府が検討しているという「2時間の繰り上げ」の場合、ワールドタイムを1時間分しか補正してくれず、残りの1時間分、ずれが生じるといいます。

 GPS電波時計は「タイムゾーン」で対応可能

 電波時計にはもう1つ、GPS(全地球測位システム)情報に基づき、現在位置のタイムゾーンに合わせて時刻を表示するタイプのものがあります。受信端末(時計)側で設定したタイムゾーンに応じて時刻を表示します。

 そのため、政府が検討しているという「2時間の繰り上げ」の場合、現在の日本標準時より2時間ずれたタイムゾーンを設定すれば、サマータイムの影響は出ないことになります。

 セイコークロックは「(GPS電波時計では)サマータイム設定は『1時間ずらし』に固定しているため、『2時間ずらし』が現実となると(ユーザーに)タイムゾーン設定で調節いただくことになります」としています。

 またカシオ計算機は、GPS電波と標準電波に加え、Bluetooth接続したスマートフォンを経由し、サマータイムやタイムゾーン情報を自動更新できる時計も販売しています。この場合は、カシオ計算機側がスマホアプリの内容を更新すれば、ユーザーが特別な設定をしなくても使えるとしています。

 いずれにせよ、2時間繰り上げのサマータイムが導入されると、メーカーないしはユーザーが電波時計の設定を更新する必要がありそうです。

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