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【ニュースの深層】「AI診断」がん見落としの切り札に? 技術の高度化が生み出した病院の“死角”

AIが発見した胃がんの内視鏡画像(右)と元の画像。判別しにくいがんを見つけて、色を塗った(研究チーム提供)
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 画像診断による病変の見落としが続発している。その背景には、医師が処理すべき情報量が著しく増加し、担当医の目が行き届かないことがある。国も再発防止に向けて動き出している一方で、人工知能(AI)による診断の開発も進み、医療の新たな課題に挑んでいる。

 ■検診420万人

 東京都杉並区では、40代の女性が肺がん検診でがんを見落とされ、6月に死亡した。女性は健康に気を使っていたのだろう。区によると、平成17年から毎年のように、区などが実施する健康診断を受け続け、自らの健康を委ねていた。

 「本来なら健康を守るべき仕事。無念で申し訳ない気持ちでいっぱい」。同区の有坂幹朗保健福祉部長はそう話した。26年以降に区の肺がん検診を受けた9424人のうち再調査の結果、44人の精密検査が必要だという。

 市区町村が公的資金で行う肺がんの検診は40歳以上が対象で年1回行われる。厚生労働省によると、こうした検診は27年度に約420万人が受診しており、がんと診断された人は約1500人いるという。

 杉並区が委託した医療機関が病変を見落とした原因は「専門医ではない医師だけが判定したこと」にあるが、こうしたミスは相次いでいる。千葉大病院ではがんの所見を示すコンピューター断層撮影装置(CT)画像の見落としなどから、60代と70代の患者が死亡していたことが6月に発覚。1人は4年以上も治療を受けられないままだった。

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