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チャーチル英首相が新兵器で復権もくろむ ソ連の伸張に対抗 

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チャーチル英首相が新兵器で復権もくろむ ソ連の伸張に対抗 

米国による対日原爆投下の作戦文書に記された英国のチャーチル首相の署名(岡部伸撮影) 米国による対日原爆投下の作戦文書に記された英国のチャーチル首相の署名(岡部伸撮影)

 チャーチルが原爆投下にこだわった背景には、ヤルタで対日参戦を密約したソ連が東欧、アジアで勢力を拡大することへの警戒があった。

 米英は、原爆投下を「狂信的に戦闘を続ける日本を無条件降伏させるため」と正当化してきた。しかし日本の外交電報を解読して日本がソ連に和平仲介を依頼して、終戦(降伏)の意志があることを確認しており、ソ連参戦で日本が降伏する前に史上初の原爆使用を最優先にしたことは明白だ。米陸軍戦略大学のマイケル・ナイバーグ教授は、著書『ポツダム』で、「原爆を英国の全ての戦略的失敗を解決する神からの授かり物と考えたチャーチルは原爆投下で英国が失った大国の権威を回復しようとした」と指摘している。(ロンドン 岡部伸)

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