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次世代加速器ILC 「日本政府は勇気と英知で建設実現を」 ノーベル物理学賞の米2氏が会見

記者会見するバリー・バリッシュ米カリフォルニア工科大名誉教授(左)とシェルドン・グラショー米ハーバード大名誉教授=7日、東京都千代田区(伊藤壽一郎撮影)
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 ノーベル物理学賞の受賞者である米ハーバード大のシェルドン・グラショー名誉教授と米カリフォルニア工科大のバリー・バリッシュ名誉教授が来日し7日、東京都内で行った記者会見で、岩手・宮城両県にまたがる北上山地に建設が構想されている次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」について「日本政府は勇気と英知をもって建設を実現させてほしい」と呼びかけた。

 ILCは先月、文部科学省の有識者会議が科学的意義を認める一方、日米欧が分担する最大約8千億円の総建設費は「国民の理解が重要」と報告し、今月から日本学術会議が建設の是非を審議。これらの結果を踏まえ、日本政府が年内にも建設の是非を最終的に決定する見通しだ。

 素粒子物理学の標準理論を進展させ、1979年にノーベル物理学賞を受賞したグラショー氏は「ILCでヒッグス粒子を詳細に調べれば、標準理論が本当に正しいかどうか確認できる」と指摘。日本への建設について「絶対に実現されるべきだ。学術会議が構想を承認してくれることを願っている」と話した。

 一方、重力波検出への貢献で2017年にノーベル物理学賞を受賞し、ILC国際共同設計チームの責任者も務めたバリッシュ氏は「これまでの大型加速器プロジェクトは欧州が中心だったが、集中は好ましくない」と述べ、次世代の国際施設は「加速器研究について過去の実績と高い技術力がある日本に建設されるのが最適だと考えている」と強調した。

 ILCは素粒子同士をほぼ光速で衝突させ、宇宙誕生直後の超高温を再現し宇宙の成り立ちを探る施設。物理学者の国際組織が建設構想を進めている。

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