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【科学】九大など、毒蛇ハブのゲノムを解読 解毒剤開発に期待

ゲノムが解読されたハブ(柴田弘紀・九州大准教授提供)
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 沖縄県や鹿児島県に生息する日本固有種の毒蛇、ハブのゲノム(全遺伝情報)を九州大などの研究チームが解読し、毒素の遺伝子を突き止めた。新しい解毒剤や医薬品の開発に役立つと期待される。

 多様な毒素がカクテル状に混ざり合っているハブの毒液は非常に強力で、かまれると死亡することもあるが、作られる仕組みは詳しく分かっていなかった。

 研究チームは鹿児島・奄美大島産のハブのゲノムを解析。遺伝子は人とほぼ同じ数の約2万5千個で、このうち60個が血管の破壊や細胞の壊死(えし)などを起こす計246種の毒素を作ることを解明した。

 遺伝子の進化過程も分析し、毒素が急速に多様化したことも判明。生存競争に勝つためとみられる。

 ハブ毒を治療する血清はアレルギー症状を引き起こす恐れがあり、毒素の遺伝子が分かったことで新たな解毒剤の開発に道が開けた。毒素には血液を固まらせない働きを持つ物質も含まれており、脳梗塞などの原因になる血栓を溶かす新薬の開発につながる可能性もあるという。

 九州大の柴田弘紀准教授は「毒は創薬の種になる。この成果を社会に役立ててほしい」と話している。(伊藤壽一郎)

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