PR

ライフ ライフ

【書評】文化部編集委員・三保谷浩輝が読む 『猫はしっぽでしゃべる』田尻久子著 いつまでも読んでいたい…

Messenger

 また、〈文字をいくら書き連ねても、想いをうまく表すことは出来ない〉といい、言葉にできないものを鮮やかに表現する写真に〈嫉妬する〉と、もどかしさから生まれる言葉に刃(やいば)の光も。一方、約2年前、本書の執筆開始後まもなく発生した熊本地震で、著者も含めた被災者にとって〈本が、言葉が鎮静作用をもっていた〉と、人に寄り添う言葉の力も記される。

 18編のエッセーには、時間が緩やかに流れ、ひだまりのような心地よさがある。それはおそらく橙書店にも-。挟み込み小冊子に収められた常連代表の文筆家らの寄稿にも書店への愛がにじむ。

 いつまでも読んでいたいと思わせる本だ。(ナナロク社・1400円+税)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ