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【健康カフェ】(133)アレルギー性疾患 乳児期の抗生剤など投与も関係か

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 鼻炎で受診した20代女性は、血液検査でハウスダストやダニ、多くの花粉に強く反応していました。女性は「家族の中で私だけがアレルギー体質なんです」と教えてくれました。鼻炎やぜんそくなどのアレルギー性疾患は、この30~40年で急激に増え、今や日本人の2人に1人が何らかのアレルギー性疾患を持っているといわれています。増加の理由はいろいろですが、抗生剤などの薬が関係している可能性も指摘されています。

 米国で約80万人の小児を対象に、生後6カ月までの乳児期に胃薬(制酸剤=胃酸を抑える薬)か抗生剤を投与することと、その後のアレルギー性疾患の発症との関係をみた研究結果が4月に発表されました。これによると、どちらの薬も投与された子供のアレルギー性疾患が増えていました。特に胃薬では食物アレルギーが増え、投薬のなかった子供の2~2・5倍で、薬の投与期間が長いほど発症が多くなっていました。一方、抗生剤ではぜんそくが増え、投薬のなかった子供の2・1倍でしたが、服薬の量と発症率に関係は見られませんでした。

 これらの薬の投与がアレルギー性疾患を増やすのは、腸内細菌の性質が変わるためと考えられています。近年、腸内細菌が人の免疫や代謝に大きく関わっていることが分かってきました。特に幼少期の腸内細菌の状態が免疫系により大きな影響を及ぼすと考えられています。別の複数の研究で、幼少期の抗生剤投与が小児の肥満を増やすという報告もあります。

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