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【話の肖像画】星稜高野球部元監督・山下智茂(5)松井秀喜よ、「監督」で恩を返せ 門下生に本田圭佑も

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 あの夏は4、5人の選手がけがをしていて、決勝でまともに戦える状態ではなかった。エース山本は左足の内転筋を痛めていたし、捕手は左膝の靱帯(じんたい)損傷という重傷だった。ほかの選手も骨折や腰を痛め、故障をおしてプレーしていましたからね。決勝まで、よく試合をやれたなと思います。

 結局、自分が監督だった38年間で明治神宮大会は2度、国体では1度優勝していますが、甲子園では優勝できなかった。それが人生なんじゃないかなと思いますよ。本当はたばこが好きで、車、ゴルフも大好きなんです。でも優勝するためには何かを断たなければならないと思い、願をかけて禁煙し、車も自分では運転しなかった。ゴルフもしなかったです。昔、ゴルフの練習をしたときはドライバーで飛んだし、やればうまかったと思うんですがね。

 まあ優勝していたなら、そこで燃え尽きていたかもしれない。優勝という目標があったからこそ、38年間やってこられたんだ、とも思います。

 〈現在、米国で大リーグ・ヤンキースのゼネラルマネジャー特別アドバイザーの要職にある松井秀喜氏に対しては、帰国して監督などに就任することを熱望している〉

 松井には日本のために、何がしかの恩返しをしてほしいですね。巨人でもほかの球団の監督でもいい。プロ野球のコミッショナーでもいいし、王貞治さんがハンク・アーロンさんらとともにやっている「世界少年野球推進財団」の理事長とかでもいい。国民栄誉賞を受賞したんですから、国民に恩を返すのは当然だと思います。(聞き手 江目智則)=次回は富士そば会長の丹道夫さん

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