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老舗旅館の客室に壁掛け仏壇「空壇」 新潟、伝統技術と現代アートが融合

「ゆもとや」の客室に設置された「空壇」=新潟市西蒲区(松崎翼撮影)
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 仏間以外にも似合う仏壇として、国指定の伝統的工芸品「三条仏壇」を手掛ける新潟の職人たちと東京の現代アートのメンバーたちが製作した壁掛けの「空壇(くうだん)」が、新潟市西蒲区岩室温泉の老舗旅館「ゆもとや」の客室に10月8日までの期間限定で登場した。アート空間を宿泊客に楽しんでもらいながら、三条仏壇の魅力や江戸時代から続く伝統技術を広くアピールしたい考えだ。

 空壇は同県の三条市や新潟市西蒲区、燕市の仏壇製作の職人たちと東京の現代アートチーム「目」がタッグを組み、平成28年に始めたプロジェクト。伝統技術を駆使し、コンパクトで洗練されたデザインに仕上げられた空壇の魅力を知ってもらおうと働きかけ、貴賓室「初雁」への設置が実現した。

 空壇の配置や見せ方は「目」が担当し、空壇から延びる回廊をわざと欠損させるなどし、経年変化の風合いが出るように工夫。貴賓室は期間限定で「空の間」と名付けられ、蒔絵(まきえ)や彫刻など仏壇関連の工芸品も展示されている。

 プロジェクトを主導する三条市の仏壇店経営、山田貴之さんによると、仏壇の需要は核家族化や仏間のない住宅の増加を背景に年々減少。三条仏壇を手掛ける会社は昭和55年ごろに約40社あったものの、現在は8社だけになった。

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