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【暮らし替えの道しるべ】(15)高齢者が安全に暮らすために

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 夏休みに入り帰省する方も多いでしょう。帰省したら、ご実家の床下をのぞいてみてください。私の経験上、庭に梅の木が植えてある家は、ほぼ100%梅酒を漬けています。そうした家では、毎年漬けた年代物の梅酒が床下にずらっと並んでいるのをよく見かけます。以前、空き家の片づけをお手伝いしたときに、すべて片づけが終わったと思ったら、床下から梅酒の瓶が数十個でてきて驚いたことがありました。

 梅酒の重い瓶を床下から持ち上げる動作は、高齢者にとっては、腕や腰に相当な負担になり家庭内の事故につながる可能性もあります。

 東京消防庁によると、高齢者の事故は年々増加しています。高齢者の救急搬送は、24年には5万9401人だったのが、28年には7万2198人になりました。高齢者の家は、「安全に暮らせる安心できる部屋にする」ことが大事です。

 例えば、よく使う鍋を高所に収納していると、踏み台から自分が落下する危険があります。絨毯(じゅうたん)やカーペットの段差で転倒するかもしれません。

 高齢者の家を片づけるときは、安全かどうかを見極めることが第一です。

 よく使う鍋は、踏み台なしで取れる場所に移動します。床の段差は、絨毯をしなくてもいいように床暖房を検討してもいいでしょう。敷物がめくれないようにする工夫も必要です。

 梅の瓶は、持ち上げなくても済む、平らな場所に移動します。そこから小分けにして冷蔵庫に入れておくと便利です。

 この夏休みにまずは床下を確認し、梅酒は飲める分だけに減らしましょう。ご近所におすそ分けしてもいいですね。(日本ホームステージング協会代表理事 杉之原冨士子)

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