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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】(29)清楚たる風姿の妓生 「朝鮮旅行案内記」をたどる

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 【7日目】新羅時代の石仏が安置されている「石窟庵」(世界遺産)は、長い仏教弾圧の時代に埋もれていたのを20世紀初頭、郵便配達員が偶然発見、日本時代に整備が進んだ。そこで日本海からの日の出を拝した後、釜山の東莱温泉で湯につかる。再び夜行の関釜連絡船で内地へ。車中泊2回、内地との連絡船も往復夜行だから、なかなかのハードスケジュールだ。

 ◆朝鮮語の単語集も

 同書には、あいさつや日常会話に必要な朝鮮語の単語集も載っている。「朝鮮料理」というコラムには《昔から伝わっている上流家庭の料理はそれは手のかかった美味なるものが多い。(それに比べて)今日、朝鮮の料理店で味わう料理は、妓生を呼んで幾分でも朝鮮の情緒を味わうに過ぎないところである》

 その妓生の写真と説明もあった。《朝鮮名物のひとつとして妓生がある。内地より見物などに来る人は、大抵酒席に妓生を招く…その宴席を斡旋(あっせん)することにおいては、何ら内地の芸妓(げいぎ)に異なるところはないが、清楚(せいそ)たる風姿は、むしろそれに優(まさ)っている》と。先の単語集によれば妓生-芸妓。娼婦はカルボである。

 現在は、北朝鮮の地域にある朝鮮きっての名勝「金剛山」についても多くのページが割かれている。スキー場や夏のキャンプ場も写真入りで紹介されており、こうしたレジャーが日本統治時代に定着していたことがうかがえる。=敬称略(文化部編集委員 喜多由浩)

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