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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】(29)清楚たる風姿の妓生 「朝鮮旅行案内記」をたどる

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【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】
(29)清楚たる風姿の妓生 「朝鮮旅行案内記」をたどる

「朝鮮旅行案内記」に掲載されている妓生の写真 「朝鮮旅行案内記」に掲載されている妓生の写真

 市内遊覧の足は「遊覧乗合自動車」が便利(大人2円20銭)。タクシーは市内均一80銭。夕食は、朝鮮料理、日本料理、中国料理と何でもそろう。遊郭で遊ぶならば新町、弥生町。京城の街をたっぷり堪能した後は夜行列車に乗り込み北上。この日は車中泊。

 【3日目】早朝、平壌着。1日の乗降客は4千人弱。朝鮮北西部の中心都市で平安南道庁所在地、現在は北朝鮮の首都だ。名所・旧跡は京城に引けをとらない。市内を流れる大同江、大同門、七星門、牡丹台…。ユニークな見どころとしては妓生(キーセン)学校。「古来、官妓の産地として美妓嬌妓(びぎきょうぎ)が多く輩出せられ…最近養成機関として設立、主に歌謡舞踊国語書画等(とう)を教授している」とある。

 市内見物の後は、鮮鉄線でさらに北上、夜に鮮満国境の街、新義州着・泊。

 【4日目】国境にかかる鴨緑江鉄橋を渡り、満州の安東へ。鴨緑江に架かる橋梁(きょうりょう)は日本の手によって明治44年に完成(全長約950メートル)、これによって朝鮮-満州をつなぐ国際列車の運行が可能になった。昭和18年には第二橋梁が完成。最初の橋は、朝鮮戦争(1950~53年)中に爆撃で破壊されている。

 安東市内見物の後は、再び、夜行列車で一気に南下。この日は車中泊。

 【5日目】朝鮮南東部・慶尚北道の中心都市・大邱で下車。9世紀新羅時代に創建された朝鮮きっての古刹(こさつ)「海印寺」は大邱の西南約70キロにあり、乗合自動車が便利。高麗八万大蔵経の版木が保管されている大蔵経板殿は現在、世界遺産に登録されている。市内見物の後、大邱泊。

 【6日目】大邱は、新羅の旧都で東海岸に近い慶州方面への乗換駅。東海中部線で約2時間の汽車の旅だ。慶州は現在の韓国旅行でもハイライトのひとつ。市内に点在する新羅遺跡を探訪し、現在は世界遺産に登録されている「仏国寺」へ向かう。同泊。

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