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平成最後の夏に読む「昭和の戦争」(下)「どうすればいいのか冷静に考えてほしい」

旧日本軍兵士の戦場の現実に迫る本が相次いで出版されている(宮崎瑞穂撮影)
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 旧日本軍兵士の戦場の現実に迫る書籍が増えている。ベストセラーになっている新書や漫画もある。平成最後の「終戦の日」(8月15日)が訪れる。家族で昭和の戦争を考えるきっかけとしてはどうだろうか。

「追体験」を促す

 漫画から入るのも一つの手だ。白泉社の「ペリリュー-楽園のゲルニカ-」はフィクションだが、作中で描かれる、死と隣り合わせの前線の日々は、史実をもとに考証されている。

 物語の舞台であるペリリュー島はフィリピンの東に位置し、日本軍が大規模飛行場を置いた重要拠点だった。昭和19年9月に米軍が上陸し、補給なしに持久戦を命じられた守備隊は11月に玉砕する。約1万人が亡くなった。

 登場人物たちは、3等身のほのぼのとした絵柄で描かれる。主人公の「田丸一等兵」は漫画家を目指す21歳の青年。温厚な性格で、死を恐れるその姿は、現代の若い世代が共感しやすい設定だ。読者は、田丸一等兵を通し、戦争の現実を追体験していく。

 担当編集者の高村亮さん(29)は「愛らしい絵柄だからこそ、過激になりがちな戦闘シーンを隠すことなく描き出せる。ただ、戦争自体を否定してしまうと、戦った兵士たちの否定にもつながりかねないので、思想的に偏ることがないように気を配っている」と説明する。ツイッターなどの口コミも広がり、部数を徐々に伸ばしている。

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