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【NYアート散歩】(3)ノグチ美術館 多様な文化の“越境”

イサム・ノグチ美術館で開催中の「Akari」展(黒沢綾子撮影)
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 米ニューヨーク“若葉マーク”の記者が、アートを軸にマンハッタンをそぞろ歩く連載。3回目は、クイーンズまで足を延ばし、ノグチ美術館へ。

文化の越境者

 20世紀の偉大な彫刻家のひとりであり、家具や照明、庭、ランドスケープ…と幅広く制作を展開したイサム・ノグチ(1904~88年)。今年は没後30年にあたり、日本でも東京オペラシティアートギャラリー(新宿区)で回顧展「イサム・ノグチ-彫刻から身体・庭へ」(9月24日まで)が開催されるなど、その芸術と人生に改めてスポットが当てられている。

 米国人の母、日本人の父の間に生まれたノグチの生涯は、国境や人種、政治などによってたびたび切り裂かれ辛苦を伴ったが、彼は終生、旅を続けた国際人だった。そして多様な文化に“越境”して受けた影響、経験を自らの作品の中に融合させた。

 石工、和泉正敏との出会いから、昭和44年から晩年まで高松市牟礼町にアトリエを構えて花崗(かこう)岩、玄武岩の彫刻制作に励んだノグチだが、ニューヨークでの拠点としてアトリエを置いたのがクイーンズのロングアイランドシティ地区。対岸にマンハッタンをのぞむイーストリバーから程近い場所で、アトリエの向かいの建物を改装し85年に自らオープンさせたのが、ノグチ美術館(2階建て)だ。もとは写真製版工場だった20年代の建物を再利用しつつ、ノグチが新たに設計した建物と庭園から成り立っている。

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