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森内薫さん翻訳 対照的なノンフィクション2冊 上の命令に逆らえない「普通の人」も加害者に

「貴重な歴史的証言を読み継いでほしい」と語る翻訳家の森内薫さん(三尾郁恵撮影)
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 翻訳家の森内薫さん(51)が、第二次大戦中のポーランドとドイツを舞台とした、語り手の立場が百八十度異なる2冊のノンフィクションを翻訳した。米国で刊行された『4歳の僕はこうしてアウシュヴィッツから生還した』(NHK出版)と、ドイツの『ゲッベルスと私 ナチ宣伝相秘書の独白』(紀伊国屋書店)。普通の人たちが巨大なシステムに組み込まれ、追い込まれていく様子が描かれる。両書は現代を生きるわれわれに、「考えること」「行動すること」を改めて問いかけている。(本間英士)

                   

 ◆収容所の生存者

 「2冊の翻訳を手掛けたのは、いわば偶然。被害者と加害者の物語を同時に翻訳することで、複雑な思いを味わいましたが、当時を知る人の貴重な証言を翻訳できてうれしく思います」

 昨年から今年にかけ、これら2冊を翻訳した森内さんは、こう振り返る。

 強制収容所から生還したユダヤ人一家が登場する『4歳の僕は-』の主人公は、ドイツ占領下のポーランドで生まれた少年、マイケル・ボーンスタイン。100万人以上が殺害されたとされる強制収容所で生き延びた、8歳以下の子供52人のうちの1人だ。

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