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【書評】『ヴィルヘルム2世 ドイツ帝国と命運を共にした「国民皇帝」』

竹中亨著『ヴィルヘルム2世』(中公新書)
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 ドイツ最後の皇帝かつ、第一次大戦の主要因を作った人物として知られるヴィルヘルム2世(1859~1941年)。カイゼル髭(ひげ)に象徴されるマッチョな自己顕示欲と、それと裏腹の不安定な性格を併せ持つ皇帝は、1888年の即位後まもなく宰相ビスマルクを解任。内では好戦的言辞を連発して大衆にアピールし、増大する国力を背景に海軍を大拡張。英仏露を出し抜く冒険的外交を志すが、結局は大戦誘発と亡国に至る。

 特異な個性を持つ皇帝の生涯を追いつつ、ドイツが国家連合から統一国民国家へ、貴族政治から大衆政治に転換した激動の時代を描く。(竹中亨著/中公新書・820円+税)

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