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【話の肖像画】大原美術館館長・高階秀爾(4) 画期的、図録に全作品掲載

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 〈平成14年からは大原美術館(岡山県倉敷市)館長に就任した。昭和5年に開館した同館は日本で最初の西洋美術を中心にした私立美術館だ〉

 大原には16、17世紀のスペインで活躍したエル・グレコの名品「受胎告知」など、世界に誇る優れたコレクションがあります。でもそれだけではありません。若手作家の支援として、倉敷での滞在制作と大原美術館での完成作品の公開を行う「アーティスト・イン・レジデンス・プログラム」を平成17年から行っています。

 若手の芸術家たちはこの経験をもとに、さらに飛躍しています。また、倉敷では僕が館長になる以前から、幼稚園児ら未就学児童の受け入れを休館日にしています。年間に3千人くらい集まり、絵の説明よりはまず、美術館に来たらお行儀よくしなさいよ、ということから始めるわけです。20年ほど前に来た子供が「昔、ここにきた記憶があります」と、今度は自分の子供を連れてきてくれます。世代を超えてつながっていくことは大事です。

 先日の西日本の豪雨で倉敷市は大きな被害を受けました。幸いにも大原美術館は無傷でした。19年には収蔵庫を建て、防水処理をして冠水などに備えていました。所蔵品は美術館のみならず日本の宝です。守ることも重要な役割なのです。(聞き手 渋沢和彦)

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