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【芥川賞】選考委員、「美しい顔」は「盗用には当たらず」「フィクションとしての表現に昇華する努力足りない」

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 今回の芥川賞選考をめぐっては、東日本大震災を題材にした北条裕子さんの「美しい顔」の一部記述が既刊本の表現と類似していた問題が波紋を呼んだ。同賞選考委員の島田雅彦さんは、選考で「盗用」に当たらないことを委員の間で確認したと説明。「『事実』の吟味と、自分なりのフィクションとしての表現に昇華する努力が足りなかった」と指摘した。

 同作は被災者の女子高校生の視点から被災地を描いた北条さんのデビュー作で、今年の群像新人文学賞を受賞した。母親を亡くした女子高校生の心の揺れと、母の死を受け入れていく様子を描いた作品だが、北条さんは「被災地に行ったことは一度もありません」と明かしていた。

 その後、一部の記述が石井光太さんのノンフィクション「遺体」や、被災者の手記を集めた「3・11 慟(どう)哭(こく)の記録」(金(かね)菱(びし)清(きよし)編)などと似ていることが判明。北条さんは今月9日、参考文献不掲載を謝罪するコメントを発表していた。北条さんは「美しい顔」について、「人が生きていく上で避けて通れない『喪失体験』とどう対(たい)峙(じ)し、どう乗り越えていくかを書いた」と語っていた。

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