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【ときを紡ぐ絵本 親子とともに】『たいせつなきみ』祈りを込める

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【ときを紡ぐ絵本 親子とともに】
『たいせつなきみ』祈りを込める

『たいせつなきみ』 『たいせつなきみ』

 エリの言葉を「ほんと」だと思った瞬間、パンチネロから駄目印シールがひとつ落ちたのでした。

 作者のルケード氏は教会の牧師ですので、エリは「神様」と読み取ることができるでしょう。マイさんはこの絵本を通して、身近な人だけではない目に見えない大きな存在に見守られていることを幼いなりに感じ、そして、エリの言葉から、少しだけ勇気を出して強くなろうと思ったと言います。それ以来、この本は彼女にとって心に残る一冊となり、今でも手に取ることがあるそうです。

 大人になって、マイさんは、自分がつらい思いをしていたとき、お母さんや家族もまたつらかったのではなかったかと考えるようになったと言います。

 マイさんに繰り返し絵本を読んだお母さんには、祈りのような思いがあったのではないでしょうか。(国立音楽大教授 林浩子)

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