産経ニュース

歌丸さん苦しめたCOPD 原因9割たばこ、予防は禁煙

ライフ ライフ

記事詳細

更新


歌丸さん苦しめたCOPD 原因9割たばこ、予防は禁煙

酸素チューブを装着して高座に上がる桂歌丸さん=4月、国立演芸場(栫井千春撮影) 酸素チューブを装着して高座に上がる桂歌丸さん=4月、国立演芸場(栫井千春撮影)

 ◆患者は530万人

 たばこがCOPDを引き起こすのは、煙に含まれる有害な微粒子が肺の中に入ることで、気管支に炎症を起こしたり肺胞の壁が破壊されたりするためだ。

 厚労省によると、日本の患者は530万人と推計されるが、治療を受けているのは約26万人。COPDの正しい知識の普及活動を行う一般社団法人「GOLD日本委員会」の調査では、認知度は25%程度だ。このCOPDの認知度の低さが、受診・治療につながらない一因とみられている。

 主な症状は、せき・たん・息切れの3つ。進行すると呼吸が極めて困難になり、長期間の酸素吸入が必要になる。歌丸さんも鼻に酸素チューブを装着して高座に上がっていたが、これは通常の呼吸では酸素を取り入れることができなかったためだ。

 一般社団法人「日本生活習慣病予防協会」によると、COPDの人が肺がんになる確率は、COPDでない人の5倍に上る。また、動脈硬化や虚血性心疾患、糖尿病、骨粗鬆(こつそしょう)症、鬱病など肺以外の病気を合併する頻度が高いことが問題になっている。

 ◆早期発見で悪化防げ

 COPDを根本的に治し、元の健康な肺に戻す治療法はない。ただ、呼吸器内科医の福地義之助・順天堂大名誉教授は「COPDは治療も予防も可能な疾患。早く見つけて治療を始めれば、健康な人と変わらない日常生活を長く送ることができる」と話す。

続きを読む

このニュースの写真

  • 歌丸さん苦しめたCOPD 原因9割たばこ、予防は禁煙

「ライフ」のランキング