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【NYアート散歩】〈1〉「士官と笑う娘」など門外不出のフェルメールをたずねて

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【NYアート散歩】
〈1〉「士官と笑う娘」など門外不出のフェルメールをたずねて

フリック・コレクションは新古典様式の個人邸宅を美術館に転用し、増築を重ねて今の姿になった。美しい中庭のみ、来館者も撮影できる(黒沢綾子撮影) フリック・コレクションは新古典様式の個人邸宅を美術館に転用し、増築を重ねて今の姿になった。美しい中庭のみ、来館者も撮影できる(黒沢綾子撮影)

 初期から晩年まで制作年代に幅があり、しかも5点が同じ壁に並んでいたので、作風の変遷がわかりやすい。具体的には「眠る女」(1656~57年ご頃)に始まり、盛期にあたる「水差しを持つ女」(1662年頃)と「リュートを調弦する女」(1662~63年頃)、「少女」(1665~67年頃)ときて、最後が「信仰の寓意」(1670~72年頃)になる。

 さらに足を延ばして、首都ワシントンのナショナル・ギャラリーへ。こちらは安定感のある傑作「天秤を持つ女」(1664年頃)と「手紙を書く女」(1665年頃)に加え、キャンバスではなく木のパネルに描かれた珍しい「赤い帽子の女」(1665~66年頃)の3点のフェルメールが並ぶ。フェルメール作と断定されていないが、「赤い-」とよく似た「フルートを持つ女」もある。

 今秋、東京で開かれる「フェルメール展」は、国内展最多の8点が世界から集結する“日本最大”の展覧会。出品作の全貌はまだ発表されていないが、もしかしたら、米国からやってくる作品があるかも?!(文化部 黒沢綾子)

ガイド

 フリック・コレクション 月曜と一部祝日休館。入館料は大人22ドル(第1金曜の午後6~9時は原則無料、毎週水曜の午後2~6時は任意料金で入館可能)。

 メトロポリタン美術館 一部祝日のみ休館。入館料は大人25ドル。

 ワシントン・ナショナル・ギャラリー 1月1日と12月25日のみ休館。入館無料。

 美術館や名所巡りなど、効率よくニューヨーク観光するためのパスが、各種販売されている。このうち「ニューヨーク・エクスプローラ・パス」は、観光スポットや各種ツアーなど60種以上の中から3~10種を選んで使えるもので、3種パスは大人で84ドル(約9300円)。美術館などでチケットを買う手間が省けるだけでなく、ツアーに参加したり、レンタサイクルを利用したりと、組み合わせ次第で節約になる。詳細はニューヨーク市観光局www.nycgo.com(英語サイト)

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