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【本郷和人の日本史ナナメ読み】大隈重信と野球(下) 子規が「野球」を号にした理由は?

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【本郷和人の日本史ナナメ読み】
大隈重信と野球(下) 子規が「野球」を号にした理由は?

正岡子規(国立国会図書館蔵) 正岡子規(国立国会図書館蔵)

 今回は余計な話ばっかりなので、もう一つ。最近よく「昭和は遠くなりにけり」なんて使われますが、このモトネタはもちろん中村草田男(彼も松山で中学・高校時代を過ごす。子規の後継者の高浜虚子の弟子。なお草田男という号は、東大を休学していた彼を、親戚が「お前は腐った男だ」と面罵したことによる)の句「降る雪や明治は遠くなりにけり」で、昭和6(1931)年に詠まれています。ところが調べてみると、これに似た句が1年前に作られていたらしい。志賀芥子(かいし)という人の「獺祭忌明治は遠くなりにけり」がそれです。あれ~? まあ、それはおくとして。

 前回、日本式始球式の祖は大隈重信、と書きました。そういえば、そもそもアメリカの「ベースボール」を「野球」と訳したのが子規だった、という説明を見たことがある。でも、調べてみると、これは正しくありません。野球の名付け親は子規と同じく一高に学んだ中馬庚(ちゅうま・かのえ)(教育者。子規より3つ若い)なんです。

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