産経ニュース

【本郷和人の日本史ナナメ読み】大隈重信と野球(下) 子規が「野球」を号にした理由は?

ライフ ライフ

記事詳細

更新

【本郷和人の日本史ナナメ読み】
大隈重信と野球(下) 子規が「野球」を号にした理由は?

正岡子規(国立国会図書館蔵) 正岡子規(国立国会図書館蔵)

 さて、この漱石の号、実は別の人が使っていたことをご存じですか? それは漱石の親友で、東洋城と同じ伊予の人である正岡子規(1867~1902年)なのです。松山で生まれ育った彼は幼名が処之助、のち升(のぼる)。彼が親しい人に「のぼさん」と呼ばれたのは、このためです。成人して常規(つねのり)を名乗りました。それで号が子規。

 子規とはホトトギスのことで、「鳴いて血を吐くホトトギス」。喀血(かっけつ)を患っていて血を吐いたので、口の中が赤いホトトギスになぞらえたのですね。ただし、「蜀魂」「不如帰」「杜宇」をホトトギスと読む理由は同一の中国故事に求められるのですが、「子規」という漢語とホトトギスの繋(つな)がりがいかなるところにあるのか、ぼくは浅学にして知りません。

続きを読む

「ライフ」のランキング