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【第30回世界文化賞】受賞者の素顔 第22回若手芸術家奨励制度 シェイクスピア・スクールズ財団

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【第30回世界文化賞】
受賞者の素顔 第22回若手芸術家奨励制度 シェイクスピア・スクールズ財団

シェイクスピア劇を演じる若手芸術家奨励団体「シェイクスピア・スクールズ財団」(イギリス)の生徒ら(写真提供・SSF) シェイクスピア劇を演じる若手芸術家奨励団体「シェイクスピア・スクールズ財団」(イギリス)の生徒ら(写真提供・SSF)

 世界最大の若手演劇祭「シェイクスピア・スクールズ・フェスティヴァル」を2000年から主催しているイギリスの文化教育団体。シェイクスピアの言葉と物語を通じて、若者に自信と自尊心を持たせ、成長を手助けするのが目標だ。

 毎年秋に開催される演劇祭には、少数民族の生徒や貧困地域を含む小中学校、高校、特殊学校など、イギリス全土の1千校から約3万人の若者(7~18歳)が参加。17年間の参加者総数は25万人に上る。

 事前に各学校でワークショップを開き、教師の訓練も行う。演劇祭は2カ月間開かれ、130カ所以上の劇場の舞台で『マクベス』『ロミオとジュリエット』『テンペスト』など簡易版のシェイクスピア劇を上演する。

 財団代表のルース・ブロックさんは「シェイクスピアの卓越した物語、美しい言葉は400年も生き続けてきました。シェイクスピアは人間の有り様について重要な事柄を扱っており、若者たちは愛情、争い、戦争、憎しみに関する問題を理解することができます。シェイクスピアが若者にとって今日的な意義を持つ理由です」と語る。

 昨年の演劇祭に参加したロンドンの生徒は、「シェイクスピアの言葉によって、さまざまな国籍、年齢、能力を持つ人たちが団結できることを意識するようになりました」と振り返る。

 2016年には、シェイクスピア没後400年記念としてウェストミンスター寺院などでも上演した。演劇界からトム・ストッパード(09年世界文化賞受賞者)、ジュディ・デンチ(11年世界文化賞受賞者)も活動を支援している。

 財団理事長のアンドルー・ジャクソンさんは「シェイクスピアのテーマは時代、国籍を超えた普遍的なもので、末永く生き続けていくでしょう」と、シェイクスピア劇を通じた財団活動に自信を深めている。

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